認知症とは?

脳の機能が徐々に損なわれていく状態です

認知症とは、いろいろな原因で脳の機能が徐々に損なわれていく状態をいい、記憶、見当識障害、理解・判断力の低下などの症状が現れます。 加齢によるものとして見過ごされがちですが、認知症は身近な脳の病気です。

加齢によるもの忘れ 認知症のもの忘れ
体験の一部を忘れる 体験全体を忘れる
ヒントがあると思い出せる ヒントがあっても思い出せない
人や時間、場所などがわかる 人や時間、場所などがわかりにくい
日常生活に支障がない 日常生活に支障がある

認知症チェック 認知症とは

認知症は、誰にでも起こりうる病気です。

2012年で高齢者の約4人に1人が認知症かその予備群(MCI=正常と認知症の中間の状態)と推計されています。

認知症は若年者を含めて誰にでも起こりうる病気であり、今後さらに増加する見込みです。

脳梗塞や脳出血によって起こる脳血管性認知症は、基礎疾患として高血圧、糖尿病、脂質異常、心疾患などの生活習慣病が存在しますので、生活習慣を見直し、生活習慣病の予防に努めましょう。また過度の飲酒や喫煙は発症の危険因子となりますので、禁煙や適度な飲酒に努めましょう。

兵庫県の認知症高齢者数の推移

認知症に早く気づくためにかかりつけ医に相談を

早期診断・早期対応が大切な理由

認知症は、どうせ治らない病気だから医療機関に行っても仕方がないと思っていませんか?認知症は、治療により改善したり、進行を遅らせることが可能な場合もあるため、早期診断・早期対応が大切です。
「認知症かな?」と思ったり気になる方は、かかりつけ医などの身近な医療機関にご相談ください。

軽いうちから準備することができます

症状が軽いうちに、ご本人・家族やまわりの人も認知症のことを知り、病気と向き合い話し合うことで、今後の生活の備えをすることができます。認知症になっても、自分らしい生活をすることは可能です。

治療により改善する場合があります

正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫によるものなど、早期発見・早期対応により改善が可能なものがあります。

進行を遅らせることが可能な場合もあります

アルツハイマー型の認知症では、薬で進行を遅らせることが可能な場合もあると言われています。

認知症に早く気づくためにかかりつけ医に相談

認知症のチェックをしてみませんか

画面上で21問の質問に答えると合計点が表示されるようになっています。

 

PDFアイコンPDF版はこちら(印刷して使用することができます)

 

判定結果が31点以上の場合

No.1~21の項目の合計点が、「31点以上」の場合は、認知機能や社会生活に支障がでている可能性があります。かかりつけ医などの身近な医療機関に受診してください。

  • かかりつけ医や身近な医療機関を受診される場合は、この「認知症チェックシート PDFを印刷して使用することもできます。
  • かかりつけ医がいない場合は「認知症相談医療機関」または「認知症相談センター」へご相談ください。
  • 合計点が「31点未満」でも、気になることがある場合は、かかりつけ医やお近くの医療機関、その他の相談窓口にご相談ください。

認知症は、誰にでも起こりうる病気です。

65歳以上の高齢者について、認知症有病率15%、MCI(正常でも、認知症でもない中間の状態の人)の有病率13%と推定されています。 MCIの人が全て認知症になるわけではありませんが、早期発見・早期対応を行うことで、認知症の移行や進行を遅らせることが可能な場合もあると言われています。認知症予防は、日ごろの生活習慣の改善等が必要だとも言われていますので、各市町が実施している認知症予防教室等に参加するなど対応をお願いします。

その他

●兵庫県のホームページに、認知症に関する施策や相談窓口一覧を掲載しています。

【施策】

認知症施策の総合的な推進について

【相談窓口】

認知症相談センター

兵庫県民総合相談センター

地域総合支援センター(地域包括支援センター)

ひょうご若年性認知症支援センター

 

兵庫県 健康福祉部 健康局 健康増進課 認知症対策室

電話:078-341-7711(内線2947・2948) FAX:078-362-3913