飲酒の危険性
体質やお酒の害を知っておく
危険な飲酒をさけるため
アルコールの分解速度による3つの体質
アルコールパッチテストで簡単に体質がわかります。飲酒経験がなくても、事前に自分のアルコールに関する体質を知って、それぞれ危険な飲酒の回避・予防をしましょう。
体重約60kgの人が日本酒1合の飲酒をした場合、パッチテスト判定陰性の人のアルコール分解速度は約3時間、陽性の人は約4時間半でした。
お酒の害は全身に
お酒の害としては、高血圧、消化管のがん(口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸)、乳がん、アルコール依存症とうつ病の合併、睡眠障害(寝酒は逆効果)、貧血などが挙げられます。
- アルコールは、胎盤を通って胎児へ、母乳を通じて赤ちゃんまで届きます。
- 胎児の発育の遅れや出産後の発達障害のおそれがあります。
脳の神経細胞の破壊、睾丸萎縮、精子減少、インポテンツ、月経不順、アルコールの分解速度が遅い、大人よりもずっとアルコール依存症になりやすいので、絶対に飲まないで!
- アルコールは、身体運動機能や判断力、理性を低下させます。
- 飲酒運転・酩酊歩行による交通事故、転倒・転落、入浴や川・海での溺水、屋外で眠り込んで凍死、嘔吐物によるちっ息など、飲酒・酩酊による危険がいっぱい!
- 薬を飲む前、飲んだ後のアルコールは思わぬ作用が起こるので厳禁です!
「生活習慣病のしおり (1999)」 厚生省 一部改変