徒歩、自転車または電車、バスで通勤している人は肥満になりにくい!-労働者3万人を5年間追跡した結果-(J‐ECOHスタディ)
発信日:2019/12/10
J-ECOHスタディ参加施設のうち、通勤手段の情報が得られたサブコホート(1社)で2006年度から2010年度まで職域定期健康診断を受診した30~64歳の男女29,758名が対象。期間内で健康診断を最初に受けた年度をベースラインとして、ベースラインと5年後のデータを分析。
通勤手段の変化は、主な通勤手段を4つの選択肢(徒歩、自転車、電車・バス、自動車・バイク)で尋ね、ベースラインと5年後の通勤手段の組み合わせから以下の4群に分類して比較。
(1) 両時点とも自動車・バイク通勤(マイカー通勤)の群
(2) 徒歩、自転車、または電車・バス通勤から自動車・バイク通勤に替わった群
(3) 自動車・バイク通勤から徒歩、自転車、または電車・バス通勤に替わった群
(4)両時点とも徒歩、自転車、または電車・バス通勤の群
BMIの変化量をみると、両時点とも徒歩や自転車といったアクティブな手段または公共交通機関を利用した通勤をしている人(0.01 kg/m2)、あるいはこうした通勤方法に替えた人(0.10kg/m2)ではそれほど増加していなかったのに対し、両時点ともマイカーで通勤する人(0.19kg/m2)、あるいはマイカー通勤に替えた人(0.24 kg/m2)では増加の傾向が認められた(上図参照)。
※ 職域多施設研究(J- ECOH Study:Japan Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study)。職域における多施設共同研究で、関東・東海に本社を置く12企業(約10万名)が参加した大規模なコホート研究
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
徒歩や自転車、公共交通機関による通勤が体重増加を抑制する
http://ccs.ncgm.go.jp/news/2019/20191122.html