がん5年相対生存率は68.4%、10年相対生存率は57.2%(国立がん研究センター2020年3月17日更新)

発信日:2020/03/20

 2020年3月17日、国立がん研究センターは、全国がんセンター協議会の32の加盟施設(2020年1月現在)で、2003年~2006年に診断治療を行った患者の10年生存率、2009年~2011年にがんの診断治療を行った患者の5年生存率を更新。
 上図は、2009年~2011年にがんの診断治療を行った142,947症例を集計分析した5年相対生存率の結果。
 全がんの5年相対生存率は68.4%で、前回(2008年から2010年)の67.9%から0.5ポイント上昇。
 前立腺、乳や甲状腺が9割を超える一方、早期発見、早期治療が難しいとされる膵臓(すいぞう)は1割に満たないなど部位別の差が見られる。
 また、病期(ステージ)による差が大きく、たとえば胃であればⅠ期97.2%、Ⅱ期62.8%、Ⅲ期49.0%、Ⅳ期7.1%で、定期的な検診による早期発見が重要な結果となっている。

注)示されたデーターは調査対象時のもの。現在の治療や診断の技術は、調査対象時よりもはるかに進歩している。

相対生存率
 生存率には実測生存率と相対生存率がある。実測生存率とは、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた生存率で、がん以外の死亡率も含まれる。相対生存率は、がん以外の死因による死亡などの影響を取り除いたもの。

国立研究開発法人 国立がん研究センター
 「全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について」 
 https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0317/index.html

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