森林浴はストレス対処の有効な生活習慣!森林散歩や緑地散歩の頻度が高いとストレス対処力が高い!

発信日:2020/07/10

 第93回日本産業衛生学会(6月12~28日、ウェブ開催)での筑波大学大学院人間総合科学研究科産業精神医学・宇宙医学研究室の池田朝彦氏らの報告。 
 茨城県つくば市の労働者を対象とし2017年に実施した無記名自記式ウェブ調査データを二次利用し、20~59歳の男性3,978人、女性2,506人(計6,484人、平均年齢42.7歳)について SOC総得点の平均値と標準偏差から対象者をLow群、Middle群、High群に分け、森林散策および緑地散歩の頻度との関連を解析した結果。
 SOC総得点が高い群ほど森林散策や緑地散歩の頻度が有意に高かった。また、森林散策や緑地散歩の頻度が年1回以上、月1回以上、週1回以上と高くなるほどSOC総得点が高い群でオッズ比が有意に高く、年齢、婚姻状況、最終学歴、世帯年収などの因子を調整した後も同様の傾向を示した(上図参照)。
 報告者は「森林浴はストレス対処の有効な資源となることが示唆された。今後は自然環境との触れ合いがSOCをいかに高めるかについて縦断研究で検討すべきである」とまとめている。

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