早く寝る人の方が身体活動量が多い!-2型糖尿病患者の身体的行動とクロノタイプの調査結果から-
発信日:2020/11/20
英レスター大学のHenson氏らの報告。「BMJ Open Diabetes Research and Care」7月16日オンライン版に掲載。対象は、2型糖尿病患者635人(平均年齢は63.8±8.4歳、女性が34.6%、BMI30.9±5.1、糖尿病罹病期間11±8年、HbA1c7.1±1.2%)。利き腕でない手首に加速度センサーを装着して7日間生活してもらい、身体活動量や睡眠、座位行動などに充てている時間を計測。その結果と、質問票により把握した普段の就寝・起床時刻などとの関連を比較検討。
朝型生活者は参加者の25%(159人)、平均就寝時刻は22時52分、平均睡眠時間は383.8分。夜型生活者は参加者の23%(146人)、平均就寝時刻は零時36分、平均睡眠時間は376.1分。年齢、性別、民族、就労の有無、糖尿病罹病期間、および睡眠時間で調整。
結果、座位時間は、朝型の人が平均746.3分であるのに対し夜型の人は774.7分で、28.7分/日長かった。軽強度の身体活動は同順に189.2分、155.7分で、夜型の人の方が33.5/日短かった。中~高強度の身体活動は同順に22.3分、12.5分で、夜型の人の方が9.7分/日短く、夜型の人は朝型の人の56%であった。上図参照。
報告者らは、「就寝時間を調整するだけで、ライフスタイルをより良く変えることができる。特に、糖尿病患者が健康的な生活を実践しようとする際に、貴重な情報となる。」とまとめている
Henson J, et al. BMJ Open Diabetes Res Care. 2020 Jul 8.[Epub ahead of print]
https://pmc.carenet.com/?pmid=32675292