運動はワクチンの効果を高め、感染リスクを下げると報告 まずはウォーキングから始めましょう

発信日:2021/07/30

ウォーキングや運動の効果について

 ウォーキングなどの運動を習慣的に行うことは、新型コロナウイルス感染と重症化のリスクを低下させ、ワクチンの効果を高めることが期待できることが、海外の研究で明らかになってきました。

 ウォーキングやサイクリングなどの「活発な運動を週に150分以上」継続して行っている人は、市中感染症の罹患リスクが31%低く、感染症関連死のリスクも37%低いとのこと、また運動がワクチン予防接種の効果を40%高める可能性も示されています。具体的には「1日30分間の息が少し上がるくらいの活発な運動を週に5日、または合計150分間行う」ことが有効とされています。

 コロナ禍で通勤や通学等での歩行量が減ってしまった方は、まずはウォーキングを習慣化することから始めてみましょう。例えば、朝や夜の涼しい時間帯に、最初は通勤・通学の時と同じ時間を歩いてみる。ここ数年、健康管理、特にウォーキングの歩数や距離を記録できるスマートフォンアプリが多数出ています。ゲーム感覚のものや自治体が実施している健康ポイントなどがもらえる制度と連携しているものもあり、ウォーキングの楽しみの一つになるかもしれません。また、歩行や距離など自分の頑張りを「見える化」することで、継続するための動機付けになります。スマートフォンを利用しない方は、歩数計などを活用し、カレンダーやノートに記録しましょう。

 ウォーキングなどの運動には、上記に挙げたように様々な効果があります。コロナ禍で何となく動かなくなった生活をこの機会に見直しましょう。

新型コロナ禍における運動時の注意点

参考:
Regelmatige lichaamsbeweging kan het risico op overlijden door COVID19 met een derde verminderen(ゲント大学 2021/4/23)
Effects of Regular Physical Activity on the Immune System, Vaccination and Risk of Community-Acquired Infectious Disease in the General Population: Systematic Review and Meta-Analysis(Sports Medicine 2021/4/20)