HDL(善玉)コレステロールが軽症認知障害・認知症のリスクの低下に関連

発信日:2019/02/01

 HDLコレステロールとは「High Density Lipoprotein」の頭文字で高比重リポタンパクのことをいいます。余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える役割をしていることから善玉コレステロールともいわれており、低い(少ない)のはよくないと考えられています。
 今回の報告は、HDLコレステロールが低い(少ない)と軽度認知症害、認知症のリスクが高くなることを示しています。
 HDLコレステロールが低く(少なく)なる原因の代表は喫煙です。
 逆に、HDLコレステロールを高める(増やす)には食事と運動が大切と考えられています。食事の面では、豆腐・納豆などに含まれる大豆たんぱく、オリーブ油に含まれるオレイン酸、あじ・さんまなど青背の魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸:docosahexaenoic acid)やEPA(エイコサペンタエン酸:eicosapentaenoic acid)などの不飽和脂肪酸の摂取が大切と考えられています。また、運動面では、歩行、水泳などの持久的な運動の習慣が大切と考えられています。

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