高校2年生にあたる17歳の子供の約2割が、休日にスマートフォンなどを6時間以上使用!
発信日:2019/09/01
上図は、文部科学省が実施した「第17回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」の結果。対象は、2001年1月10日~17日と7月10~17日生まれの計約3万人。
それによると、休日のスマートフォン等(スマートフォン、携帯電話、タブレット機器、パソコン)の利用時間について、「3時間~4時間未満」と回答した割合は19.9%、「4時間~5時間未満」15.9%、「5時間~6時間未満」10.6%、「6時間以上」が19.0%だった。
今回の報告はさらにスマホなどの用途について複数回答で聞いており、「音楽視聴」83.5%、「動画視聴」76.3%、「メールやソーシャルメディアなど」76.0%などが目立つ一方、授業や家庭学習での利用率は2割以下だった。また、スマートフォン等の使用時間が「1時間未満」の場合、学校外での勉強をしない者は14.8%であったのに対し、スマートフォン等を「6時間以上」使用している場合、学校外での勉強をしない者は55.3%となっており、学業面での悪影響を危惧した結果となっている。
今回の調査対象は学生であるが、スマートフォン等の不適切な長時間使用は、老若男女に関係なくスマホ老眼※などの眼の問題、姿勢バランスの乱れによる肩こり、腰痛など数多くの健康を阻害する要因となっており適切な使用が望まれる。
※スマートフォンなどの長時間使用で眼を酷使することにより、老眼に似た症状が引き起こされる現象を指す造語。パソコンや他の携帯端末などでも同様の症状は現れるが、スマートフォンは、より近距離で小さな画面内の文字を凝視するため、特に眼への負担が懸念されている。
21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)第17回調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa08/21seiki/kekka/1420755.htm