海の幸は日本人の健康の源(平成28年2月)

旧暦の年始めの節分には、福を招く豆を播き、魔よけに鰯の頭を飾ります。大豆と並び魚は健康食で、血液サラサラ効果のあるDHAなどの脂肪酸、血圧や血液の脂肪を下げるタウリンなどのアミノ酸が多いのです。

魚を食べると、このタウリンが尿に出ますので、丸1日の尿を調べると食べた魚の量が判ります。それで日本人は世界一魚を多く食べている事が証明されました。

世界の60も の地域を巡って最も魚を食べていないのがチベットに住む人で、尿のタウリンが最低でした。亡くなった人を水葬にするので、魚には先祖の魂が宿っているから と一切口にしません。富士山頂に近い高地に住み、野菜は食べられず、お茶に塩やバターを入れて飲みますので塩分は過剰で、高血圧の人が多く、おそらく脳卒 中でしょうか、突然死する人も多かったのです。

同じ中国でも、日本に次いで長寿なのが、平均寿命世界第2位の香港の人です。すぐ近くの広 州と同じ様な食習慣で、新鮮な海の幸が豊富で、しかも、大豆は豆腐を大量に食べ、気候も良いので年中野菜や果物を欠かしません。保存食を食べないので、塩 分は何と1日6グラムと少なく、高血圧の人は殆どいませんでした。それに坂の多い町で、エレベーターのない高層住宅が多く、毎日の運動量も多いのです。そ の上、狭い都市に住む家族が絶えず集まって食事をするなど、食やからだのみならず、心の健康にもよい暮らしが、香港の長寿を支えている事が分かりました。 (家森)

牡蠣のガーリック炒め

材料:2人分

生牡蠣140g
エリンギ大1本
カイワレ大根適宜
片栗粉適宜
オリーブオイル大さじ2
赤とうがらし1本
にんにくひとかけ
小さじ1/5
こしょう適宜
エネルギー:
183kcal
塩分:
1.5g
タウリン:
700mg

作り方

  1. 牡蠣はお風呂よりやや熱いお湯できれいに洗い、キッチンペーパーで水気をふく。

  2. エリンギは縦に食べやすく切る。カイワレは根を切り落としておく。にんにくは薄切り、赤とうがらしは種を除く。
  3. ①の牡蠣に片栗粉をつける。
  4. フライパンにオリーブオイル、大さじ1、にんにく、赤とうがらしを入れて弱火にかけ、熱くなったら中火にして牡蠣を焼く。片面に焦げ目がついたら裏返し、残りのオリーブオイルを足し、牡蠣のまわりでエリンギも焼く。
  5. 塩、こしょうで味付けして盛り付け、カイワレを添える。

タウリン豊富な食材をとりましょう!

タウリンは、魚介類に多く含まれるアミノ酸の一種で、血圧の調整、肝機能改善作用があるといわれています。

タウリン豊富な食材イラスト

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